ライオンズクラブとは

アメリカのシカゴに本部をおく国際的な民間社会奉仕団体
正式名称はライオンズクラブ国際協会。 1917年6月創立者メルビン・ジョーンズの呼びかけでアメリカの実業家たちがシカゴで最初の会合を行い,同年 10月ダラスで第1回大会を開催した。その後世界 181ヵ国,140万人以上の会員を擁する世界最大の奉仕団体に成長した。 Liberty,Intelligence,Our Nation’s Safetyというスローガンの頭文字をとって会名とした。会員は「善良な徳性の持ち主で,地域社会において声望のある成年男子」から厳選され,We Serve (われわれは奉仕する) をモットーにアクティビティ (奉仕活動) を行う。日本では 52年3月東京に誕生しました。

 

ライオンズクラブ創設者 メルビン・ジョーンズ

ライオンズクラブ国際協会の創設者メルビン・ジョーンズメルビン・ジョーンズは1879年1月13日にアリゾナ州フォート・トーマスで、 騎兵隊を指揮するアメリカ陸軍大尉の息子として生まれました。
後に彼の父は転属となり、家族は東部へ引っ越しました。
その後、イリノイ州クインシーの学校を卒業したジョーンズはシカゴへ出て保険会社に勤務、 1913年に独立し、保険代理店を設立しました。
その後彼は実業家による昼食会グループ「ビジネス・サークル」に加入し、間もなくその幹事に選ばれました。

このグループは、当時アメリカに多数存在した会員の職業活動における利益を高めるためのグループの一つでした。
これらグループは世論に訴えるものが限られていたため、消えていく運命にありました。
しかし、メルビン・ジョーンズは別の計画を持っていました。
「意欲、知力、野心によって成功しているこれら会員たちに、 その能力を地域社会の向上のために活用させたらどうなるだろうか?」 と彼は自問しました。
こうして、彼の招きに応じて27クラブの代表が地域社会のための組織を立ち上げるためにシカゴに集まり、1917年6月7日にライオンズクラブ国際協会が生まれました。
このクラブは社交的なものとせず、会員は自分のためだけに利益を追求してはならないと規定されました。

ジョーンズは1926年、とうとう保険代理店を閉め、シカゴの国際本部でライオニズムに全身全霊を捧げることとしました。
ライオンズクラブが社会奉仕に熱心な男性たちの注目を集めるのに必要な信望を得たのは、 彼のダイナミックな指導力によるものです。ライオンズクラブへの女性の入会は1987年7月に認められました。

ライオニズムの創始者である彼は、協会外部でも指導者として認められていました。
彼が最も誇りとしたことの一つは、1945年にサンフランシスコで開かれた 国際連合の結成にライオンズクラブ国際協会を代表して民間諮問団体の一人として参加したことでした。

世界中の公共心を持った人々の指針原則となった
「他人に尽くすことから始めるのでなければ、人生の大は成し遂げられない」
という信念を持っていたメルビン・ジョーンズは、1961年6月1日に82歳で亡くなりました。

 

ライオンズとは
ライオンズクラブとは、メルビン・ジョーンズにより1917年アメリカ合衆国シカゴで誕生し、
発足された社会福祉団体です。
ライオンズの名前の由来1960年2月メルビン・ジョーンズの創立者としての書簡によれば「ライオンズ」名称の由来は
当時、シカゴの実業界の一員であったメルビン・ジョーンズは、実業界の面々が結束してクラブをつくり、自分たちよりも不幸な人々を援助することはできないものかと考え、1917年6月7日、シカゴ市のホテル・ラサールで最初の集会が持たれて、我々の協会が創立されました。「ライオンズ」という名称は、動物のライオンによって象徴される意味においてメルビン・ジョーンズが選んだものです。
一般に想像されるライオンの資質とは勇猛と怯懦、賢明と愚鈍、善意と悪意などのいずれであるか持たれる印象については、人々の意見もまちまちでしょうが、ライオンを一つの象徴としてみるならば、それは「徳行」を具現するものとメルビン・ジョーンズは考え、この名称は、出たら目につけたものではありませんし、またこじつけた新語として考えたもではない
紀元前2200年の昔から、ライオンは、すべて良きものの象徴でした。それゆえにこの名を選んだのです。勇気、強い力、活動力と誠実という四つのすぐれた資質のために、この名称が選ばれたのです。特に誠実はライオンズ会員にとって特別に深い意味を持つものです。ライオンは古今を通じ、どこの国でも誠実さの象徴とされています。それは友人に対し、自己の職務に対し、また、自己の属する団体に対して誠実であることを意味します。一方、協会名を変えようという運動が発足後2年間続けられた。改称論者は、第一次大戦で勇名をはせた陸軍部隊「レインボー」や、創立クラブの一部にあった「ポーテックス」の名を主張した。そんな時、1919年、シカゴにおける第3回大会の初日の昼食会において、ハルステット・リッターというデンバーの若い弁護士が、「ライオニズムの力」と題してスピーチを行った。彼はライオンズの名に触れ、次のように述べた。
「これは、我々が常に賞揚してやまない資質—友愛、親善、個性、意志—のすべてを備える百獣の王の名と同じであるばかりでなく、我々市民としての真の意義と基盤を表すものと私は確信します。すなわち,L(Liberty)I(Intelligence)O(Our)N(Nation’s)S(Safety)であります。皆さん、これをバナーに記し、心に刻みこみ、万人を魅了するに違いないこの文字を高らかに掲げようではありませんか」
話が終わったとき、ライオンズの名称は確固となった。後年、この文字の組み合わせは協会のスローガンとして採択されたものがライオンズの名前の由来です。
ライオンズクラブの活動指針
ライオンズマークの意味について
会員とクラブが、ともに一つになって進むことを意味する。円の
中にある大きなLは、法(Law)、自由(Liberty)、労働(Labor)、忠誠(Loyalty)、愛(Love)、生命(Life)、ライオン(Lion)、を象徴するものである。ライオンの顔は2方向を向いているが、これは非利己的な奉仕をあらゆる方向に向かって行うことを意味し、かつ、1頭は過去の輝かしいライオンズの歴史を見守っており、他の1頭は前途遼遠たるライオンズの未来を見つめている。
スローガン
Liberty,Intelligence,Our Nation’s Safety
(自由を守り、知性を重んじ、われわれの国の安全をはかる)
モットー
We Serve
(われわれは奉仕する)
ライオンズの誓い
われわれは知性を高め、友愛と相互理解(寛容)の精神を養い、
平和と自由を守り、社会奉仕に精進する
ライオンズクラブ国際協会の目的
ライオンズクラブという奉仕クラブを結成し、認証状を交付し、監督する。
各ライオンズクラブの事業を統制し、運営を標準化する。
世界の人々の間に相互理解の精神を培い発展させる。
良い施政と良い公民の原則を高揚する。
地域社会の生活、文化、福祉および公徳心の向上に積極的関心を示す。
友情、親善、相互理解のきずなによってクラブ間の融和をはかる。
一般に関心のあるすべての問題を自由に討論できる場を設ける。 ただし、政党、宗派の問題をクラブ会員は討論してはならない。
奉仕の心を持つ人びとが個人の経済的報酬なしに社会に奉仕するようはげまし、また、商業、工業、専門職業、公共事業及び個人事業の能率化をはかり、道徳的水準をさらに高める。
ライオンズの道徳綱領
職業に対する不断の努力が正しく賞賛されるように心がけ、自己の職業の尊さを確信すること。
事業を成功させて、適正な報酬や利益は受けるべきであるが、自己の立場を不等に利用したり、人に疑われる行いをして、自尊心を傷つけてまでも利益や成功を求めないこと。
事業を遂行するにあたっては、他人の事業を妨害しないように心がけ、顧客や取引先に誠実であり、自己にも忠実であること。
世人に対する自己の立場や行いに疑いが生じたときは、世人の立場に立って解決にあたること。
真の友情は損得の上に築かれるものでなく、心と心のふれ合いによるものであることを自覚し、手段としてではなく目的として友情をもつこと。
国家および地域社会に対する公民の義務を忘れず、かわらぬ忠誠を言動にあらわし、すすんで時間と労力と資力をささげること。
不幸な人には同情を、弱い人には助力を、貧しい人には私財を惜しまないこと。
批評は謙虚に、賞賛は惜しみなく、建設を旨として破壊をさけること。
ライオンズのアクティビティー(活動)とは
ライオンズクラブでは、奉仕活動のことをアクティビティと呼びます。日本のライオンズクラブは1952年の誕生以来、時代のニーズに合わせながらさまざまなアクティビティを展開してきました。歴史的な事業も含め日本のライオンズクラブが取り組んできたアクティビティのうち主要なものを紹介します。

 

主要奉仕活動
1983年から7年間にわたって国際協会の主要国際奉仕活動として取り上げられてきた「薬物乱用防止」(1993年から青少年指導)と「糖尿病教育」に代わって、1991年7月から1996年6月まで、「視力ファースト」が取り上げられることになった。

盲人その他視力障害者への援助は、長年の間、多くのライオンズクラブおよび地区にとって主要な奉仕活動であったが、このプログラムは「視力ファースト」と称して、LCIFをパートナーとし、失明予防国際機関および世界保健機関(WHO)などと密接に協力して、国際的な奉仕活動をするものであった。
視力ファーストの資金獲得運動を「視力ファースト・キャンペーン」(CSF)と呼び、各地区、クラブなどの努力が実り、目標額である1億3千万ドルを達成することができた。視力ファースト・プログラムは世界的に実施され、日本ライオンズもアイ・ヘルス・プログラム(1995-98)を実施し、大々的に緑内障、糖尿病による失明予防の啓蒙を行なった。
なお、「青少年指導」、「糖尿病教育」とともに、以下の主要奉仕活動は、国際協会の経常的な奉仕活動として継続されている。

◇ 青少年指導奉仕 Youth Outreach
麻薬・覚醒剤などの薬物およびアルコールによる害毒に関する青少年のための教育プログラムを企画・推進するとともに、青少年の健全な成長を図る。

◇ 糖尿病教育奉仕 Diabetes Awareness Services
糖尿病の危険に対する人々の認識を深めるため、ライオンズは、教育と早期発見に重点を置いている。無料検診を伴った講演会、セミナーはその事業の一例である。

◇ 視力保護盲人福祉奉仕 Sight Conservation and Work with the Blind
幼児緑内障検診所、アイバンク、リハビリテーション・センターの設置。盲学生のための作業場設置と就職斡旋。盲導犬その他歩行補助器具の供与。図書館、レクリエーション施設のスポンサー。

◇ 聴力保護言語障害者福祉奉仕 Hearing and Speech Action and Work with the Deaf
聴力検診、各種リハビリテーション施設の設置と補聴器具の供与。
騒音公害の問題は最大の関心事である。

◇ 環境保全奉仕 Environmental Services
大気、水質、土壌などの汚染の追放を目的とした地域社会活動計画の推進。環境改善のための立法措置の支援。

◇ レオクラブ・プログラム Leo Club Program
レオクラブの目的は、地域社会の青少年にリーダーシップをはぐくみ、経験を積む機会を与えることにある。各レオクラブはライオンズクラブによってスポンサーされ、1名のライオンズクラブ会員がレオ顧問に任命され、指導に当たる。

◇ YEプログラム Youth Exchange Program
青少年の国際的なホーム・ステイを行うライオンズクラブのYE(青少年交換)は青少年の視野を広め、国際的理解と友情を促進している。

◇ ライオネスクラブ・プログラム Lioness Club Program
ライオネスクラブ・プログラムは、世界各地の女性に、所属クラブを通して恵まれない人々に奉仕する機会を与える。ライオンズクラブ会員の夫人その他奉仕に関心を持つ女性たちは、ライオンズクラブ会員と同様に多種多様の奉仕事業に携わっている(男性の入会も可)。

◇ 国際関係プログラム International Relations Program
国際親善。相互援助。各種交換計画。国際連合の人道主義的目的への支援。

留萌みなとライオンズクラブ会則

 

 

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